【CD】大萩康司〈ノクターナル〉

ダウランド：ラクリメ（涙のパヴァーヌ）、彼女はいいわけできようか、甘い愛が呼んでいる／スティング～野平一郎：シェイプ・オブ・マイ・ハート／作者不詳～野平一郎：アメイジング・グレイス／イギリス民謡～野平一郎：スカボロー・フェア／ウォルトン：5つのバガテル（アレグロ、レント～ワルツのテンポで、キューバ風に、表情豊かに）／ブリテン：ノクターナルOp.70～ジョン・ダウランドの「来たれ、深き眠りよ」による～（瞑想する様に、非常に興奮して、休み無く、不安げに、行進曲の様に、夢見る様に、優しく揺れて、パッサカリア、ゆっくりそして静かに）／レノン＆マッカートニー～ブローウェル：シーズ・リーヴィング・ホーム(*)、ペニー・レイン(*)

※(*)松尾俊介とのデュオ

ダウランド生誕450年、ブリテン生誕100年、ウォルトンは没後30年のアニバーサリー・イヤーの2013年。大萩康司の新たな一歩はイギリス作品へ。前述の作曲家の金字塔的作品にある繊細な明と暗を、時に力強く時に囁くように、絶妙な音色のコントロールで表現しています。また、野平一郎・編曲によるスティング作品やイギリス民謡で聴かせる現代的でシャープな演奏や、松尾俊介との二重奏による爽やかなビートルズ・ナンバーも必聴です。イギリス作品という新境地に大きな一歩を踏み出した大萩康司。その眼前に広がる世界を共に感じることができるアルバムです。

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